年が明けて２週間が過ぎ、いよいよ塾にとっての正念場です。
既に中学受験は幕が開き、１７日からは県内私立高入試、大学
入試センター試験と立て続けに決戦の火蓋が切って落とされま
す。今年は１３名のＹＴコース生、３名の小学部生、６６名の
中３生、２１名の高３生がそれぞれの目標校に挑みます。全て
の受験生が本気で立ち向かい、実力を出し切ってくれることを
祈るばかりです。頑張れ、みんな！

　さて、日米では年末年始にかけて受験生限定の恒例イベント
である「正月特訓」、「除夜の鐘ツアー」、そして、「出陣式」
を行いました。「出陣式」とは受験生を鼓舞し、自信を持って
試験場に向かってもらうために毎年行っている、日米講師が最
も力を入れる伝統行事の一つです。その中学部の出陣式の中で、
日米卒業生が後輩達に激励の言葉を送るという場面があります。
身近な先輩からの経験に基づいた言葉は受験生に大きな勇気を
与えてくれるのです。今年は、その役割を高１生の白石大生君
と橋本尚子さんにお願いしました。二人のスピーチは本当に素
晴らしいもので、その後にスピーチをする講師達が感動すると
同時に、自分が話すことにプレッシャーを感じた程でした。

　白石君は夏期講習後のイベントに続く登場でした。
「受験は団体戦である」というメッセージを軸に、ときに笑い
を交えつつ、講師と生徒一体となった「チーム日米」が合格へ
の自信の源泉になっていたことを語ってくれました。また、
橋本さんは中３の秋の武村との面談の際に初めて「行ける学校」
ではなく、自分が本当に「行きたい学校」を口にすることができ
たこと。そして、本当に行きたい学校を志望校にできたときに
今までとは全く違った気持ちで勉強できたこと。その思いがあっ
たから、自分は必ずその学校に行けるのだと信じられたこと、を
伝えてくれました。

　性別もタイプも違う二人の話でしたが、共通するキーワードは
「信じる」であったと思います。自分を信じること、自分を支えて
くれる人達を信じること、そして、志望校を信じること、です。
もちろん、言葉にはできてもこれを実践することは本当に難しいこ
となのかも知れません。しかし、例えば白石君は「自分を信じること」
と「慢心」は違うと言いました。また、橋本さんは「相手のことを
思い、信じられるに足る人間でいること」の大切さを語ってくれ
ました。それぞれに自分なりの「信じる」を実践していたのだと思います。

　結果的に二人は、公立最難関である県立千葉高に合格しました。
「頭が良かったのだ」と言われればそれまでかも知れません。しかし、
あのスピーチを聞いた誰もが、この二人は合格するべくして合格した
のだということを感じてくれたのではないかと思います。信じることに
学力は関係ありません。誰もが実践することが可能なのです。そして、
二人の様に、「信じられるだけの自分」になり、誰からも応援される
ような受験生を生み出す指導をしたいと思います。皆様から信じて頂け
るだけの塾であるように邁進していきたいと思います。

　まだまだ、日米文化学院も発展途上であり、至らぬ点も多々あるかと
思います。ただ、「本当に良い塾になる」という思いの強さには自信が
あります。皆様のご指導・ご協力を仰ぎながら全力で突き進んで参り
ます。今年も何卒、よろしくお願い致します。