前回ファール後のゲームの進め方について説明すると書きましたが、あれは嘘です。わははは(*´▽｀*)
というのは冗談で、実は重要な事を説明するのを忘れてましたので、今回はその事について書きます。ファール後のゲームの進め方については次回改めて。

さて、重要な事とはスヌーカー特有の状態の事です。

まずは写真１をご覧ください。手玉と次に狙う黒の配置がこのような配置だったとします。

この時手玉の白は黒の両端を含めて玉３つ分の範囲内であれば、黒に当てることが出来ます。
この３つ分の範囲が判り易くする為に黒の両端に赤を置いておきます。こちらは写真２をご覧ください。
写真２を見て判るように赤玉の位置に行くように白を撞くと黒の端に当たりますが、少しでも外側にずれると黒には当たりません。

この玉３つ分の範囲が他の色の玉で隠れてしまった状態の事を【スヌーカー状態】と呼びます。
スヌーカー状態の例として写真３をご覧ください。こちらは狙う黒の玉の３つ分の範囲が黄色の玉で隠れてしまって直接は黒に当てることはできません。（写真３の赤は判り易くする為に置いてますので無いものとしてお考え下さい）

ゲームではこのような状態からクッションを使うなどして黒を狙っていくわけですが、最もファールしやすい状態でもあります。
そしてファール後のゲームの進め方についてもこのスヌーカー状態が重要な要因になりますので、プレイされる方は是非覚えてください。

さて、では写真４の場合はスヌーカー状態でしょうか？
（赤玉は範囲を判り易くするために置いてあるものですので、ここでは無いものとして考えてください）
完全に隠れているようにも見えますが、白の側からの写真（写真５）を見て判るように右側の赤の玉が完全に見えていますので、黒に当てることは可能です。
結論から言いますと、この状態はスヌーカー状態です。
ちょっと意地悪な質問でしたが、玉３つ分の範囲が隠れていた場合がスヌーカー状態ですので、黒に直接当てらるとしても３つ分の範囲のどこかがちょっとでも隠れている状態であれば
スヌーカー状態になります。

因みに玉３つ分の範囲を隠している玉の事を【スヌーカーボール】と呼びます。写真３や写真４，５の場合は黄色の玉の事をスヌーカーボールと呼びます。
なお、邪魔をしている玉が幾つもあった場合は、手玉の白に一番近い玉をスヌーカーボールと呼びます。

では次にクッションに的玉の黒がくっついていた場合を考えてみましょう。掲載できる写真の枚数に制限がありますので、想像力を発揮して狙う黒がクッションにくっついているところを想像してください。
クッションに的玉の黒がくっついているという事は、玉3つ分の範囲が確保できずに玉２つ分の範囲しかないという事です。
この場合は、スヌーカー状態ではありません。
スヌーカーには「クッションによってスヌーカー状態になることはない」との定義があります。この定義に則るとクッションについていた場合やポケットの縁で隠れていた場合でもスヌーカー状態にはなりません。

では、まとめです。

【まとめ】
・狙う色の玉の両側を含めて玉３つ分の範囲がちょっとでも隠れている状態はスヌーカー状態。
・狙う色の玉の両側を含めて完全に玉３つ分の範囲が見えている状態はスヌーカー状態では無い。
・クッションによってスヌーカー状態になることはない。

状況によってかなり悩ましい場面があるのも確かですが、まとめてしまうと簡単ですね。ゲームを楽しみながら徐々に覚えていきましょう。

では、次回は今度こそ本当にファールをした後のゲームの進め方を説明していきます。