「挑む。あきらめない。仲間と共に。」

　７月も半ばを過ぎ、いよいよ夏休みへのカウントダウンが始まりました。受験生にとっては正に天王山。ここでの頑張りが結果に大きく影響することは間違いありません。とはいえ大切なのは一日一日の積み重ねです。どの学年の皆さんも、毎日を充実させることで夏休み明けには大きな成果を出すことができるように頑張っていきましょう。

　さて、去る６月２９日(日)に千葉市文化センターにおいて、千葉学習塾協同組合主催の「授業力アップ研修会」が行われました。この研修会は各塾からエントリーした講師の模擬授業を審査し、塾の指導力向上を目的とする研修会であり、いわば年一回の「模擬授業コンテスト」になっています。日米講師も毎年参加していますが、昨年度は惜しくも受賞を逃してしまいました。（一昨年度は山際先生が最優秀賞を受賞。）

　そこで今年こそは受賞を目指して、出場者は先輩講師達の指導の下で連日練習を重ねました。中でも最も期待が高かったのが３年連続の出場となる社会科の大久保先生です。初年度は授業度胸を付ける目的での出場とはいえ、本番当日は部門別で最下位となり、挙句の果てに審査員からは「恐らく君自身が教える内容を理解していない」とコメントされるという屈辱的な結果に終わったのです。

　普通ならばそこで授業に対する自信を失い、塾講師を辞めかねない様な状況です。しかし、彼はそこで終わりません。日々の授業で力をつけつつ、模擬授業に対する研究を怠りませんでした。そして、１年越しの出場となった昨年。残念ながら部門別では３位に終わったものの、前の年に見ていた先生方から「別人かと思うくらいうまくなった」と言われる程の成長を遂げるのです。

　迎えた今年度は、文系・理系に分かれて予選があり、各部門でのトップよる最優秀決定戦が行われました。そして、予選本番。彼は制限時間の１５分で、見学していた先輩講師達が感動のあまり号泣する程の授業を展開してくれたのです。その結果、文系部門トップで予選を通過。決勝に挑みます。

　決勝の相手は県内でも最大手塾出身、大ベテランの数学講師でした。正直、授業の「上手さ」では、到底太刀打ちできる相手ではありません。しかし、審査は授業内容だけではなく、生徒達のやる気を引き出す授業になっているか？など多角的な視点で行われます。臆することのない、堂々とした授業が聴衆を巻き込みます。そして、結果は・・・、見事に最優秀賞を獲得！表彰式の場で、感謝の言葉を述べる彼の姿に、本当に胸が熱くなりました。

　大久保先生以外もそれぞれに奮闘し、経験年数２年未満のルーキー部門では英語科の山﨑先生が新人賞に輝きました。ただ、これらの結果も全て「チーム日米」として大会に向かった全ての講師達の支えがあってのことだと思います。授業が終わっても日米の講師達は日々お互いに研鑽を重ねているのです。

　この夏、日米は「挑む。あきらめない。仲間と共に。」をテーマに全力で夏期講習を行います。通常講習、数学特訓、合宿特訓を通じて、必ず生徒の皆さんの未来を少しでも良い方向へと変えていくという決意です。そして、皆さんと共に、講師達も成長し続けます。全員が「チーム日米」として、大きく飛躍するきっかけとなる夏にしていきましょう！

　これから始まる長い夏休み。保護者の皆様のご協力も不可欠となります。何卒よろしくお願い致します。