新年を迎えて２週間、いよいよ本格的な受験シーズンに突入しました。今年は１４名の小６ＹＴコース生、６６名の中３生、２２名の高３生が自分の「行きたい学校」を目指して入試に挑みます。塾である以上、毎年必ず迎える勝負のときではありますが、決して慣れることはありません。生徒の皆さんにとって、それぞれの入試は常に初めての経験です。それを支える我々日米スタッフも毎年、新たなる思いと緊張感をもって受験生と共に受験に臨みます。一緒に頑張ろう、受験生諸君！

さて、今年度も年末から新年にかけて、恒例の受験生限定イベントである「除夜の鐘ツアー」「正月特訓」「出陣式」が行われました。そして、ＹＴコース、中学部の出陣式にはそれぞれ昨年度の卒業生である中１生１１名、高１生３名が参加してくれました。一人一人が今年の受験生に対して、日米出身生ならではともいえる熱いメッセージを送ってくれたのです。毎年、受験生の数だけ物語があります。彼らの言葉を聞きながらそれぞれの受験が思い起こされ、胸を熱くせずにはいられませんでした。先輩方の思いを受け継ぎ、今年の受験生達もそれぞれに物語を紡いでくれることを確信しています。卒業生のみんな、有難う！

この年末年始の受験生向けの３大イベント以外にも日米の中学部では、それぞれの学年全員に集まってもらう「集会」が年度始めや各講習の教材配付の際などに行われます。そこでは各会の時期やテーマに則って担当講師達が語り、会の終わりには全員で「勝ち鬨の声」をあげるのが恒例となっています。その場で伝えられる内容は具体的な学習方法から、講師達の経験談、過去の先輩達の様子など様々です。日米でこのような「集会」が行われるようになったことには理由があります。それは、入試で予想以上の好結果を出す学年と思うような結果が出なかった学年の違いは何か？ということを検証したことに端を発します。

好結果を出す学年というのは簡単にいうとクラスや性別を超えて仲の良かった学年でした。一方で思うような結果が出なかった学年というのは、全体としての統一感がなく、「足の引っ張り合い」が行われるような学年だったのです。そこで、「いかに受験において好結果を常に出すことが出来るのか」を模索したときに取り入れたのが「受験は団体戦である」という考え方でした。確かに、勉強は基本的に一人でするものであり、入試に臨むのはそれぞれの「個人」です。しかし、入試に至るまでの過程で、同じ目的を持ち、信頼し合える仲間の存在は、教科の学習面においても、受験に向かう精神面においても大きなプラスとなることは間違いありません。そんな仲間の数が多ければ多いほど、より大きな成果を上げることができるのではないか？それが私達の考える「受験は団体戦である」ということです。ポイントはそんな仲間達をいかに作り出すのかということでした。そこで生まれたのが日米独自の様々なイベントであり、「集会」だったのです。

日米の「集会」が目指すのは正に学年全員がそれぞれに信頼し合える仲間になることです。そこには我々講師陣やスタッフも含まれます。そんな仲間達とお互いに切磋琢磨しあいながら「一人で学習できる力」を身に付けること。最終的には「自立」して生きられるようになること。そして、それを果たすためのお手伝いをすることが日米の目指すもの、すなわち「受験を通じた自立支援」なのです。事実、「集会」が行われるようになってから、日米の実績は飛躍的に向上しました。そして、高校入試に止まらず、その後の大学入試や就職活動においても「当時の考え方が大いに役立った」と報告しにきてくれる卒業生達がいてくれることを本当に喜ばしく思います。同時に、この輪を広げていくという想いを強くしているのです。

もちろん、「集会」の内容もまだまだ改善の余地があると共に、時代に合わせて変えるべき点は変えていきます。そして、より強固な「チーム日米」を作り上げ、目前にある一先ずの目標の「志望校全員合格」に向かって邁進して参ります。

この「チーム日米」の輪も皆様からのご理解とご協力があって初めて成り立ちます。また、至らぬ点についても是非、お知らせ下さい。日米としてできる限りのことをさせて頂きます。今年も何卒よろしくお願い申し上げます。