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好きだゾー!八千代人

六人目「おしえて!八千代の地方創生」 地方創生調査特別委員長 大塚さん

八千代市の地方創生の方向性は?未来につづく鍵、地方創生を三人のキーマンに聞くシリーズの第一弾

2015/10/08

■ 「八千代人」
「八千代人」とは、あなたの身の回りにいる、「八千代を元気にしよう!」と熱く燃えている人。
このコーナーでは、そんな「八千代人」を毎回紹介していきます。
担当するのは市民リポーターの黒田弘さん(八千代市で中小企業診断士として活動中)。
独自の目線でリポート!



■ 地方創生とは?
昨年9月、安倍首相の肝いりで「まち・ひと・しごと創生本部」が内閣に設置されました。

(1)若年層の就労・結婚・子育て支援
(2)東京一極集中の歯止め
(3)地域課題の解決

といった基本方針のもと、
国と地方が一体となって、いわゆる「地方創生」に取り組むことが決まったのです。


■ 八千代市の方向性は?
今回は、そもそも地方創生とは何か、どのような課題があり、八千代市はどのように対応しようとしているのかなど、市政の担当者や有識者に直接お話を伺いながら、八千代市の地方創生への取り組みを3回シリーズでご紹介していきます。


1回目は、八千代市議会議員の大塚裕介氏
市民の代表が集まる市議会で中心となり、地域を活かした戦略をまとめていらっしゃいます。地方創生に熱い思いをお聞きしました。

(注)インタビュー:H27年9月2日現在


 H27年9月29日、『八千代市まち・ひと・しごと創生総合戦略』提言書が八千代市議会で賛成多数により可決され、市長へ提出されました。

(リンク)
八千代市議会トピックス
『八千代市 まち・ひと・しごと創生総合戦略』提言書
(PDF)

いよいよ、地方の消費や生活を支援する「地方創生」が動き出しました

八千代市の若い世代の代表が<br>地方創生委員会の委員長に
八千代市の若い世代の代表が
地方創生委員会の委員長に

 昨年末に政府は、地方創生に関する「長期ビジョン」と「総合戦略」を発表しました。

 その第一弾として、今年になり緊急支援のための交付金が各自治体へ交付されました。

 八千代市では、プレミア付き商品券や福祉バスの運行などに当て、消費喚起と生活の足の確保に役立てています。

 続けて政府は各自治体に対し、今年度中に地方創生に関する「地方版総合戦略」の策定を指示しました。

 これを受け八千代市議会は、市の地域性と発展可能性を反映した「八千代市版総合戦略」を来年3月までに策定するため、現在全力投球で取り組んでいます。

今年3月、八千代市議会に「地方創生調査特別委員会」が設置されました

地方創生調査特別委員会は、八千代市の地方創生について調査・研究することを目的としています。

全国でも当委員会の設置は早いほうだと思いますよ。
私が委員長を務め、会派を超えた議員8人で構成されています。

全員八千代のことを真剣に考え、「八千代市版総合戦略」の素案作りに前向きに取り組んできました。このほど素案は出来上がり、近々に市議会に提案する予定です。

その「素案」の一部をお聞かせ願いますか?

残念ですが、まだ提出前なので詳しい内容はお話できません。(※H27年9月2日現在)

ただ、八千代市には他市に無い素晴らしいところがあります。例えば、
■ 今後10年間は人口が増え続けること
■都心まで40分足らずで通勤できる地の利の良さ
■ 新川を代表する雄大な自然が多く残っている等

このような点を考慮して、職住隣接を実現できること、子供の成長に適していること、観光・健康・文化の象徴として新川周辺の整備が進んでいること、市の花やシンボルが根付いていること、などを素案に盛り込む予定です。

八千代市には「これといった特色がない」とよく言われますが・・・

 確かに、浦安市ならディズニーランド、船橋市なら充実した鉄道網や道路網に加え最近ではアンデルセン公園が話題になっているなど、他の市は大なり小なり有名な施設や環境がありますが、八千代市にはこの手の話題が少ないのは事実です。

 でも、先ほどお話した、人口増加が見込める点、都心へのアクセスが良い点、新川周辺に自然が多い点など、実はいいところはたくさんあるのです。

 ただ、今まで少しアピール力が不足していたのかもしれませんね。私は、「八千代市版総合戦略」を通して、このような当市の良い点を前面に出し、発展・成長させていきたいと考えています。

かつて「ふるさと創生事業」で無駄なハコモノが地方に大量に作られました。

 1980年代に竹下登内閣が全国の市町村に1億円ずつ交付しましたが、純金のオブジェや不釣合いな建物などに消費され、大変な批判を受けました。

 今回の「地方創生」は当時とは異なります。
「地方」の特色を生かして、人口や成長力を「創生」することが目的です。

単なるハコモノ作りではなく、地方が元気になるための仕組み作りなのです。この点が、かつての「ふるさと創生事業」との大きな違いです

八千代市には「八千代市第4次総合計画」が既にありますね。

 「快適な生活環境と安らぎに満ちた都市」という基本構想の元、平成23年度~平成27年度を前期基本計画と位置づけ、6つの柱を推進してきました。今年度は平成28年度~平成32年度の後期基本計画を策定する予定です。

 「八千代市第4次総合計画」は、八千代市の継続的な発展を目指したものであり、当然「八千代市版総合戦略」と方向性が同じですので、施策として重なる部分もあります。市としては一体的に進めていければと考えています。
 
 今年度が「八千代市第4次総合計画」の前期基本計画の最終年度、次年度が後期基本計画と八千代市版総合戦略の開始年度、そして再来年度が市制50周年と、節目の年度が続きます。

 「攻め」と「守り」のバランスをとりながら、八千代市が継続的に発展していけるよう、有意義な施策を精力的に提案・実行していきたいと思います。

八千代市の未来への鍵となる<br>地方創生にしなくては!
八千代市の未来への鍵となる
地方創生にしなくては!
熱い思いでお答えいただきました。<br>ありがとうございました。<br>
熱い思いでお答えいただきました。
ありがとうございました。
【インタビューを終えて】

大塚裕介議員は熱い人だ。政府から地方創生の長期ビジョンや総合戦略が発表されるや、地方創生調査特別委員会を立ち上げ、自ら先頭に立ち、八千代市のあるべき姿を提案しようとされている。その趣旨に賛同した議員が、党派、会派を超えて集まったのも納得できる。大塚議員の熱い思いは、確実にほかの議員にも伝染しているようである。
私は以前から、八千代市はもっと観光に力を入れるべきだと考えている。例えば、休日・平日を問わず、「道の駅 八千代ふるさとステーション」の盛況ぶりは圧巻である。今回大塚議員のお話を聞き、新川周辺は一大観光スポットになるポテンシャルを含んでいることを確信した。

 

インタビュアー 黒田弘
中小企業診断士、ITコーディネータ、法政大学大学院特任講師

TEL 047-751-7730


インタビューから3週間後の9月29日、
八千代市の地方創生総合戦略の提言書が市に提出されました。

内容は市ホームページでPDFで閲覧できます。

私たちの八千代市の地方創生が今後どのように進むのか、目が離せませんね。

(リンク)
八千代市議会トピックス
『八千代市 まち・ひと・しごと創生総合戦略』提言書
(PDF)