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好きだゾー!八千代人

四人目は、熱い、熱すぎる 三谷さん

八千代から世界チャンピオンを! 三谷大和スポーツジム 三谷大和

2012/10/01


 「八千代人」
「八千代人」とは、あなたの身の回りにいる「八千代を元気にしよう!」と熱く燃えている人。
このコーナーでは、そんな「八千代人」を毎回紹介していきます。
担当するリポーターは、黒田弘(八千代市で中小企業診断士として活動中)。
独自の目線でリポートします。


 必ず八千代から世界チャンピオンを出す!
京成八千代台駅東口から大和田方面に歩いて4分ほどのところに、三谷大和スポーツジムがあります。
現在、
子供も含めてジムには77名が通っています。
そして今年(平成24年)8月21日の後楽園ホールで、ジムの若手ホープ
斉藤司選手が、何とWBC世界ユースライト級チャンピオンに輝きました。
ユースは23歳以下の若者を対象としており、(平成24年)11月21日の初防衛戦では、タイのチャンピオンを破り、圧倒的な強さを見せてくれました。
そして、次はシニアチャンピオンへの挑戦であり、これに勝利して名実ともに八千代から世界チャンピオンの誕生となります。
今回の八千代人は、ボクシングを通して
若者の育成に心血を注いでいる 三谷大和さんです。

 トピックス
・ 三谷さんは、東洋・日本の両タイトルを持つすごい人!
・ 心が折れなければ負けではない!
・ 倫理法人会での学び

三谷さんは東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン、日本スーパーフェザー級チャンピオンという輝かしい戦績をお持ちです。三谷さんとボクシングとの出会いを教えてください。

第27・29代東洋太平洋Sフェザー級チャンピオン。<br>第32代日本フェザー級チャンピオン。<br>2度の世界戦に挑戦。
第27・29代東洋太平洋Sフェザー級チャンピオン。
第32代日本フェザー級チャンピオン。
2度の世界戦に挑戦。
 ボクシングとの出会い

小学校に入りたての頃、当時映画で人気のあったブルースリーに憧れていました。

小学4年生の時、具志堅用高選手の世界王座防衛13連勝の試合を見て、「これだ!」と電流が走り、ボクシングを始めました。

実は父が空手3段であり、漫画「巨人の星」の星一徹のような存在で、我が家はいわゆる絵に描いたような格闘技一家であったことも影響していると思います。

その後ボクシングを続けたおかげで、東洋タイトルと日本タイトルを獲得できました。
続けること、あきらめないことが大事なんです。

いじめの問題をはじめ、今、子供の教育が話題になっています。三谷さんはご自身の経験から、ボクシングを通して子供の育成をされていますね。

八千代台中学校で、地域先生として<br>ボクシングを指導しました。<br>ルールのある戦いと、強さとはあきらめない心だと話ました。
八千代台中学校で、地域先生として
ボクシングを指導しました。
ルールのある戦いと、強さとはあきらめない心だと話ました。
 「あきらめない心」をもつ

 今までに、いくつかの学校から教員にとお誘いを受けたことがあります。  
 しかし教育の現場を見ると、
 学校に行かない、行けない子供たちの受け皿がない とに気づきます。

 私は、このような子どもたちの受け皿になることが本当の教育だと思い、私のジムで様々な境遇の子供たちを受け入れることにしました。   

このような子供たちにとって大切なのは、 
あきらめない心を作る こと。本当の負けは心が折れた時です。 心が折れなければ、負けではない 立ち上がる勇気、一歩踏み出す戦気をジムでは教えています。

三谷大和スパーリング大会。<br>対戦相手を通して自分を知る貴重な機会。<br>スパーリングで一段とボクシングが好きになる。<br>がんばれた自分に驚くのです。
三谷大和スパーリング大会。
対戦相手を通して自分を知る貴重な機会。
スパーリングで一段とボクシングが好きになる。
がんばれた自分に驚くのです。
 負けを知ることが、強くなる秘訣

 また今の教育の現場では、子供たちの順位付けを避けています。
確かにみんなが平等という考え方は正しい面もありますが、実際の人生は決して平等ではありません。
それどころか、
負けることが多いのが人生です。
ボクシングは勝ち負けがはっきりしたスポーツです。
順位付けも明確です。
 子供たちには、ボクシングを通して負けることを知っていほしい。

負けるくやしさを知り 、ライバルを知り 、勝つための努力をしてほしい 折れない心、あきらめない心を持つことにより、人としても成長するのです

 こんな例があります。


 ある時、お母さんが高1の息子を連れてきました。
 彼は大和田一の不良で、高校退学一歩手前でした。当然、成績は学年最下位。
そんな彼をお母さんは、コンビニに行くと言って、だまして三谷ジムに連れて来たのです。
 お母さんは最後の頼みの綱として、私に息子を託そうとしたのでした。
私は早速彼を預かり、付きっきりで指導しました。
 そして、何と
1年で関東チャンピオンになったのです。
成績も最下位から学年6位にアップしました。
武道をやっていなくても始められます。<br>オヤジたちの健康ボクサーもたくさんいます。
武道をやっていなくても始められます。
オヤジたちの健康ボクサーもたくさんいます。
 社会へ送り出す場として

 引きこもり、いじめられっ子、ニートなど、私のもとへ様々な子供たちがやって来ますが、数年後には全員立派な社会人になっています。
彼らは成人になったら必ずジムへ挨拶に来ます。

 私は リングが教室 だと思っています。
学校では教えることのできないこと、 心を持った人間を育てる ことが、リングでは可能だと思っています。
 大げさに言えば、 リングでは、生きざまを教えることができる と思っています。

8月についに三谷ジムからユースの世界チャンピオンが出ましたね。新チャンピオン斉藤司君のことをお話しください。

H24年8月21日東京後楽園ホールで、WBC世界ユースのリングへ。<br>タイのラジャクル選手と対戦。
H24年8月21日東京後楽園ホールで、WBC世界ユースのリングへ。
タイのラジャクル選手と対戦。
 斉藤司選手との出会い 

 彼は小学6年生の時、お母さんと一緒にジムにやって来ました。
当時お母さんは5人の子供を抱え、生活保護を受けていました。
 彼に昨日のご飯を訪ねると、「きなこご飯」と言いました。それは、ご飯にきな粉をかけただけの食事だったのです。

 しかし、彼の眼は決してすねたり、グレたりしておらず、素直な輝きを放っていました。
そして、
「世界チャンピオンになってお母さんに恩返しをしたい」と言ったのです。
まだ小学6年ですよ。
 彼が中学1年生になると、当ジムで預かり寝食を共にしてきました。

 人への感謝の気持ちを知っている人間は強い 
 
ものです。
それから10年余り、トレーニングを重ね、平成24年8月21日、
ついにWBC世界ユースライト級チャンピオン になりました。
斉藤司は、当ジムの一番のホープになったのです。

 この後、タイ国チャンピオンの挑戦を受けての防衛戦(平成24年11月21日)をクリアし、いよいよ次はWBCライト級への挑戦です。
彼は必ず王座を勝ち取ります。
私が約束します。

三谷さんは八千代市倫理法人会の会長をされています。倫理法人会の目指すものや役割をお話しください。

佐倉・八千代市倫理法人会第7代会長。<br>日本中から講話依頼が多い。<br>「あきらめない心、千葉から八千代から世界チャンピオンを」がテーマ。
佐倉・八千代市倫理法人会第7代会長。
日本中から講話依頼が多い。
「あきらめない心、千葉から八千代から世界チャンピオンを」がテーマ。
八千代市倫理法人会では、新川清掃をすることもある。<br>地元への感謝と周囲への笑顔を絶やさない経営者グループ。
八千代市倫理法人会では、新川清掃をすることもある。
地元への感謝と周囲への笑顔を絶やさない経営者グループ。
 指導者、経営者たる前に、人としてどうあるべきかを学ぶ

 佐倉・八千代市倫理法人会は、経営トップ自ら 倫理感をもって生きるを実践 し、社内で社員や社風に影響を与え「心のある職場」を作ること、地域社会においては、「自他共存の経済活動や地域貢献の実現」を目指す、法人会です。

 私は3年前に倫理法人会の講師として招かれ、それがご縁で通わせてもらうようになりました。
現在、
佐倉・八千代市倫理法人会の第7代会長 を務めさせていただいています。
八千代市倫理法人会では、毎週金曜日の午前6時30分から、ウィシュトンホテル・ユーカリで勉強会を開催しています。
様々な経営者の生の声を聴くことで、毎回気づかされることがあります。
成功談はもちろん、失敗談も数多くあり、みなさん共感し、感動し、勇気づけられています。



 一緒に勉強しませんか?

飛び入り大歓迎ですので、皆さんもお気軽にご参加ください。
早朝ということで大変かもしれませんが、
 朝を制する者は人生を制する です。
「倫友(りんゆう)」という言葉があります。
倫理法人会で学びを共にする仲間は結びつきが強い。
公私共に仲が良く、一人では超えられない壁も仲間がいるからこそ心強く進んでいけるのです。

 インタビューを通して、三谷さんからは実に多くの名言、格言が発せられた。
熱い心からほとばしる言葉には、圧倒される勢いがあった。

 三谷さんのお話をうかがっているうちに、ボクシングの指導者にも、経営者にも、共通点があることに気付いた。
それは高い目線を持つということである。

 選手を育てるとき、指導者が全日本しか見ていないと、その選手は結局全日本止まりとなる。
潜在的なポテンシャルを秘めているかもしれないのに、指導者が上限を決めてしまっては、選手はそれ以上に上ることはできない。
世界レベルには絶対なれないのである。

 経営者も同じである。
目線を高く持ち、その高みへ社員を、そして会社を導くことが経営者の務めである。
日頃、朝礼や社内メールなどを通して、社員全員に会社の目標を伝えるようにする。
また、社員ひとりひとりと直接話をし、目標を一緒に考え、必要な技術や資格取得のバックアップを行う。
社員をやる気にさせ、能力を引き出すことができる会社は強い。


【インタビュアー紹介】
黒田 弘 オルク・コンサルティング 代表
連絡先:八千代市大学町2-8-18
TEL:047-751-7730
E-mail:h.kuroda@oruk.biz
三谷大和スポーツジム
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(まいぷれ八千代内)

編集後記(診断士の目から見て)